
人と人の付き合いって、なんだろう?
「相手は鏡だよ」
そんな言葉を、人生のどこかで一度は聞いたことがある。
でも実際に生きていると、
優しくしたのに裏切られたり、
大切にしたのに軽く扱われたり、
誠実に向き合ったのに雑に返されたりすることもある。
だから時々、
「本当に“したことは返ってくる”の?」
と思ってしまう。
すぐには返ってこないことも多い。
むしろ、理不尽なことのほうが目立つ時さえある。
でも、最近思う。
“返ってくる”というのは、
同じ人から返ってくるとは限らないのかもしれない。
人を大切にしている人は、
時間が経つと、周りに残る人が変わってくる。
雑に扱う人の周りには、
同じように雑な関係しか残らなくなる。
逆に、
丁寧に接する人の周りには、
少しずつ、安心できる人が残っていく。
それは「運」ではなく、
日々の態度が、人間関係の空気を作っていくからなんだと思う。
人を大切にしない人は、
最初は強く見えることもある。
利用する。
切り捨てる。
都合が悪くなれば離れる。
そういうやり方は、一時的には効率がいい。
でも、長く続けると、
“本音を話してくれる人”
“苦しい時にも残ってくれる人”
がいなくなる。
人は、
「自分を大事にしてくれる人」を、
ちゃんと感じ取っているから。
そして不思議なことに、
人を粗末に扱う癖は、
最後には自分自身にも向いていく。
誰も信じられなくなったり、
孤独になったり、
「どうせ人なんて」と思うようになったりする。
逆に、
人を大切にしてきた人は、
傷つくこともあるけれど、
どこかで必ず“人に支えられる経験”をする。
だから私は、
「したことは返ってくる」というより、
“自分の生き方が、周りの世界を作っていく”
のだと思っている。
優しさは、
損得ですぐ回収できるものじゃない。
でも、
誰かを大切にした時間は、
自分の人生の空気を、
静かに変えていく。
人と人の付き合いって、
結局は、
「この人といる時の自分を、
好きでいられるか」
なのかもしれない。
そんなことをおもった。


