食べるのが嫌いだった私が、「食の大切さ」にたどり着くまで

「食べるのが嫌いな子ども」でした。

あれも嫌、これも嫌。
食事の時間が苦痛でしかなかった幼い頃の私。

今振り返ると、「一体何で栄養をとっていたのだろう」と思うほどです。

さらに、食べ物だけでなく心因的な影響もあり、食事そのものがあまり好きではありませんでした。

そんな私は、とても病弱でした。

熱を出すと、友達は翌日には学校に行けるのに、私は2〜3日、時には1週間も休む。
小学校の通知表を見ると、欠席日数の多さに今でも驚きます。


体が変わり始めたきっかけ

そんな私に、転機が訪れます。

きっかけははっきりとは覚えていませんが、小学校3年生の頃だったと思います。

友達に影響されて給食をしっかり食べるようになり、家でも好き嫌いなく食べるようになりました。
そして、外で元気に遊ぶようになったこと。

そんな日々の積み重ねで、少しずつ体が変わっていきました。

気がつけば、熱を出しても学校を休む日が減っていました。

その変化に、自分自身が一番驚き、そしてとても嬉しかったことを覚えています。

「食べること」と「体」は、こんなにもつながっているんだ。

これが、私の原点です。


「衣・食・住」を軸に生きると決めた日

小学5年生の家庭科の授業で、「衣・食・住」の大切さを学びました。

そのとき私は、「暮らし」を軸に生きていこうと決めました。

高校卒業後に食物栄養の道へ進み、栄養士の資格を取得したのも、このときの決意があったからです。

同じ食べ物なのに、なぜ材料が違うのか。
どうしてこういう作り方をするのか。

気になることは調べてノートに書き留める。
そんなことを繰り返しながら、食についての理解を深めていきました。

やがて母となり、子どもの食事や家庭料理を中心とした活動へとつながっていきます。


食の世界は、いま大きく動いている

2021年、農林水産省が「みどりの食料システム戦略」を策定しました。

その中で掲げられたのが、
2050年までに全農地の25%(100万ha)を有機農業にするという目標です。

25%と聞くと現実的に感じるかもしれませんが、当時の有機農業面積からすると約29倍。

これは単に増やすという話ではなく、農業の仕組みそのものを変えなければ到達できない、大きな転換を意味しています。


オーガニック給食は「健康のため」だけではない

2023年には、オーガニック給食推進の動きを知り、
当時参議院議員であった 川田龍平 さんの議員会館に何度も足を運び、政策秘書の方と意見交換を重ねてきました。

現在、私が住んでいる茨城県では、

常陸大宮市
かすみがうら市
笠間市
石岡市

などがオーガニックビレッジ宣言を推進しています。

それぞれの取り組みを見て感じたのは、

「オーガニック給食=健康のため」

という単純な話ではない、ということでした。

自治体が見据えているのは、

・農家の高齢化
・耕作放棄地の増加
・地域経済の衰退
・子どもたちの食育

といった、地域が抱える複合的な課題です。

その解決手段として、オーガニック給食が位置づけられているのです。

言い換えれば、

・子どもの健康
・地域農業の維持
・地域づくり

この3つを同時に実現しようとする取り組みだと感じています。


地域ごとに違う「オーガニック給食」のかたち

同じ有機給食でも、自治体ごとに特徴があります。

例えば、

常陸大宮市は「子ども中心型」
かすみがうら市は「食育型」
笠間市は「地域振興型」

それぞれの地域課題に向き合いながら、独自の形で取り組んでいるのが印象的です。


これからの食は、みんなでつくるもの

これから必要なのは、誰か一部の努力ではなく、

農家、JA、学校給食センター、保護者、そして地域の人たちがつながり、循環していく仕組みだと思っています。

食べることは、生きること。
そして、地域をつくること。

あなたにとって「食べること」は、どんな意味を持っていますか。

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