しいなゆきこ『私のバイブルはいつも私のなかにある』

あの頃の自分に、今ちょっと会いたくなった話。


電車の帰り道。

スマホを眺めながら今日の出来事を振り返っていたら、ふと、昔のことを思い出しました。

今、取り組んでいる仕事では、新しい挑戦が次々と生まれています。

日々奮闘しながら、学ぶ時間あり、実践あり、仕組みを整えて…1日24時間じゃ足りないほど。

慣れないことに戸惑いながらも、心はどこか満たされていて、

「充実している」って、こういうことかもしれないと実感しています。

わからないことは学べばいい。

足りないものは補えばいい。

そんなふうに思えるのは、やっぱりあの頃があったから。

――そう、あの頃。

某ガス会社に勤務していた私は、気づけば“ガス工事”もも好きだったけど、もう並行して活動していた“クリエイティブ”な仕事にも夢中になっていました。

社長や役員直々の命で抜擢されたブランディングプロジェクト。

毎回の会議は、そうそうたる顔ぶれを前にプレゼン勝負。

突飛なアイデアに「それ、いいじゃないか!」と乗ってもらえることもあれば、

鼻で笑われて却下…なんてことも日常茶飯事。

それでも私は、打たれ強さだけは誰にも負けない自信があって、

何度転んでも立ち上がり、挑戦し続けました。

何十枚と書いた企画書、試算書。

飛び込み営業、商談、オリジナルグッズ制作から、ゆるキャラの着ぐるみ企画まで。

販促キャンペーンにカレンダーやうちわ、ボックスティッシュ、ギフトセット……

あの頃の私、ほんと、なんでもやってたな。

そして、そんな私の営業時代のバイブルがひとつ。

「客のことは客に聞け!」

どんなに調べても、どれだけ想像しても、答えはいつも“相手の中”にある。

この姿勢は、今も変わらず私の中に息づいています。

現場で生きるリアルな声に耳を傾けること。そこにすべてのヒントがあると、私は信じています。

ひとりじゃなかった。

私の至らないところを、いつもフォローしてくれたスタッフ。

見守ってくれた上司、励ましてくれた仲間たち。

あの経験がなければ、今の私はいません。

自分に足りないものを知り、吸収しながら、自分の強みを磨く——

それが、私の自己開発の原点です。

今、また新しいフィールドで、学び、悩み、挑みながらも、

心のどこかに「きっとできる」と信じている自分がいます。

たぶんそれは、あの頃に出会った“打たれ強さ”と“現場主義”が、

今も私の背中をそっと押してくれているからかもしれません。

ちょっとだけ、あの頃の自分に「ありがとう」って言いたくなった帰り道。

たまには振り返るのも、悪くないですね。

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