前回の記事では、義母が入院に至った経過を記録として掲載しました。
しいなゆきこ『いつもと違う・・』
約三週間の入院を経て、8月20日に義母が退院しました。入院先である病院の感染症対策により、7月31日に救急搬送されて以来の対面でした。手続きを済ませ、看護師さんに連れられ病棟から降りてきた義母はまた一段と小さくなっていました。
「お義母さん、頑張ったね!えらかったよ!」と抱きしめると義母は泣いてました。感染症対策中の院内で"密"になる行動は御法度のはず(笑)ですが、そんなことかまっていられないとばかりにスキンシップを楽しみました。
入院中に、「お嫁さんが気づいてくれなかったら、今頃もう死んじゃってたわよ〜」と言われていたようで、「ゆきちゃん、本当にありがとう。」と、何度も何度も義母は泣いていました。あんなに(私はもう早く死にたい・・)と言っていたので、「早く死にたかったのに、また長生きさせちゃってごめんね〜」って冗談っぽく話しかけたら、もう少し生きていたいんだ、と力強い言葉が返ってきました。人はいつか必ず命が尽きるもの。その日がくるまで、生きることを楽しんでもらえたらいいなという嫁の想いは伝わっていました。ずっと死ぬことばかりを考えて毎日を過ごしていた義母が生きることに前向きになれました。あと何日、何ヶ月、何年生きられるかわからないけど、最期の瞬間まで精一杯自分らしく生きて欲しいと思います。思いがけず介護から少し距離をおいた三週間の夏休みは、神様からのご褒美だったのかもしれません。
義母が救急搬送されてから、介護からは離れられてもなかなか気持ちが休まる日はなく、面会禁止のために伝達事項は全て電話連絡で私のところに入るので、日に何度も入院先の病院から連絡があったり、退院が見えてくると、退院後のことで面談や手続きに奔走する毎日でした。そんなとき、SWさんやケアマネージャーさんの存在は本当に有り難く、頼りになります。
退院後、リハビリを兼ねた施設入所にするか?自宅退院にするか?ここは何度も何度も本人、家族、医師、看護師、ケアマネージャー、SWで話し合いを重ねました。それぞれのメリット、デメリットを挙げ、本人の希望、家族の希望、医師の診断、看護師の意見、ケアマネージャーの意見などを出し合って決めました。高齢者の入院は"ADL(日常生活動作)の低下"や"認知機能の低下"は大抵の人がみられるので、そこを「どこで」「誰が」「どのように」サポートして上げていくのかを考えました。その時に併せて考えたのは、昨今の感染症対策状況です。ほぼどこの病院や施設でも感染症対策を行っているので面会禁止はまぬがれません。そうした時に認知機能の低下は一気に進むことや、気持ちの低下が考えられるので、施設入所によるリハビリのメリットが薄くなります。もともと在宅を基本にしてきたので、自宅退院がベストであることはわかっていたのですが、サポートの面でどのような体制にするのか?が一番の論点でした。家族介護をするという選択をしたはいいけど、実際に介護をしているのは何名で誰なのか?非協力な家族はいるのか?いないのか?そのあたりも明確にした結果、「介護ケアに関する全般は私と夫が行う」ことを主軸に、リハビリ担当としてOT(作業療法士…理学療法士とは違い、日常生活の動作に関するリハビリを行う役割)による訪問リハビリを導入しました。また、先々の看取りまでを見通し、以前から訪問看護師を入れたいという私の希望も叶いました。
これらの体制をスタートさせるにあたって、本日朝から関係者が全員集まった担当者会議を行いました。これまでの介護記録や病歴など、日頃の癖や傾向など、私の知るところをすべて共有しました。「よくここまで!」とお褒めの言葉をいただき、今までの積み重ねが救われた想いがしました。明日から実際に始まります。また気持ちを新たに、毎日見守りながら、励ましていきます。




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