
新型肺炎コロナウイルスは2019年12月8日に中国の湖北省武漢市の保健機関において原因不明の肺炎患者が報告されました。
最初に発生したのは中国湖北省武漢華南海鮮卸売市場と言われています。そのころの日本は海を渡った隣国での出来事程度しか認識していなかったかもしれません。
年が明けて、2020年1月1日には華南海鮮卸売市場が閉鎖。1月9日には最初の死亡者確認。1月20日にはヒト-ヒト感染を確認。1月31日にWHO(世界保健機関)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。その頃には対岸の火事ではなく、日本国内にも緊張感が漂ってきました。
2月に入ると横浜の大黒ふ頭で豪華客船”ダイヤモンドプリンセス”の隔離措置を取られたり、連日のように陽性反応、感染、死亡者…などという言葉がテレビで報道されるようになりました。目に見えないウイルスに世界中が恐れています。そんななか悪質なデマが流れたり、多くの情報が錯綜していて(一体どうしたらいいの?)と頭を抱えたくなるかもしれません。
我が家は高齢者を二人抱えていますので、日頃から免疫力をあげるような暮らし方を心がけています。といっても特別なことはしていません。気をつけていることは腸内環境を整える食事と質の良い睡眠をとる、この二つです。
(1)腸内環境を整える食事
免疫の7割が腸にあると言われています。症状のある病気の多くは腸内環境の乱れからだと思っています。腸内環境の何を重視されるかというと、それは「微生物の存在」です。『体内に微生物⁉︎』と聞くと、ゾッとするかもしれませんが、ヒトはみな、体内や体の表面に微生物が棲んでいるのです。そして、その微生物が私たちの知らないところで分解・代謝を行ってくれているおかげで、私たちは安全に生きていられるのです。
私たちに腸の中には「腸内細菌」が100種類以上、100兆個以上の微生物が棲んでいます。重さにすると約1kg(キャベツ一個分)と言われています。また、皮膚全体にも微生物が存在していて「常在菌」が1平方cmあたり約10〜20万個も存在します。全部合わせればその数は1000兆個。体の細胞が60〜100兆個というのですから、その約10倍もの数の微生物によって私たちの体は生きているのです。
微生物と聞くと悪いイメージを持っているかもしれませんが、そんな微生物や菌ばかりではありません。「発酵食品」は微生物や菌の良い働き(=ヒトにとってプラスとなる働き)によるものです。いわゆる「善玉菌」と呼ばれるもので、環境や体に有益な影響を与えます。これが「発酵」や「抗酸化」という反応です。反対に「悪玉菌」と呼ばれるものは、環境や体に有害となる影響を与え、「腐敗」や「酸化」という反応を起こします。
私たちの体に棲む微生物は大切な働きをしています。①病原菌から体を守る働き。 ②物質を分解して体に必要な栄養素を作り出す働き。 ③免疫細胞の調整役。 どれも欠かせない働きをしているのです。
体の表皮を「常在菌」が微生物のバリアとして病原菌や悪玉菌から守ってくれています。そして「腸内細菌」が体内に入ってきた異物や病原菌・悪玉菌から守ってくれているのです。それらのことを鑑みると、「殺菌」や「除菌」をしすぎることは自らの命を危険に晒していることに繋がってしまいます。(えっ!)と目からウロコの方がいらっしゃるかもしれません。もちろん、有害な微生物や菌は体内に入らないように取り除く必要はありますが、その過程で有益な微生物や菌まで取りすぎてしまうことがあるのです。そんなことから菌で菌を洗うという考え方もあるのです。
では、微生物のバリアがあるのならそれを強化するためには、どうすれば良いのか? —微生物が働きやすい環境を作ることです。「常在菌」がよりバリアを強化するために必要以上に殺菌や除菌をしすぎないこと。「腸内細菌」がよりバリアを強化するために腸内細菌の餌となる「食物繊維」をしっかりととること。
発酵食品が腸内環境に良いと言われる所以は発酵食品そのものに微生物や善玉菌が多く含まれていることによります。それらの微生物や善玉菌は体内に入ると、酵素や胃酸で死菌となりますが、その死菌ですらも腸内細菌の餌となり、微生物の多様化に役立つというと言われているからです。しかし、発酵食品ならなんでも良いというわけではなく、添加物などを使用していない本来の発酵食品を選びたいものです。なぜなら添加物は腸内細菌を死滅させてしまい、腸内環境を悪化させてしまうからです。それによって、病原菌への防御力は低下し、感染症にかかりやすくなったり、体に必要な栄養素を補えず栄養不足に陥ったりするのです。
(2)質の良い睡眠
腸内細菌は睡眠の質に影響をするという研究結果があります。それは腸内細菌が睡眠ホルモンの生成に関わっているからです。腸内細菌が減っていたり、腸内環境が乱れていると、睡眠ホルモンの前駆体である「セロトニン」を十分作ることができず、「メラトニン」(睡眠ホルモン)が不足して、睡眠障害を引き起こします。それによって鬱や不眠症になります。また、睡眠は免疫力にも関係性があり、ウイルスや病原菌などが体内に入ると、「免疫」が働き体を守ろうと働きます。病原菌やウイルスに対抗する免疫力(=抵抗力)は睡眠中に維持・強化されています。睡眠をとることで、①エネルギーの温存する ②傷ついた体の修復機能の促進 ③エネルギーの無駄遣いをなくし免疫力をあげるのです。

我が家の免疫力を上げる心がけを紹介しました。もちろん、これでは十分ではないかもしれません。これだけ世の中にウイルスが蔓延していると、もしかしたらもう感染しているかもしれません。もし感染していたら?そのときは、内なるドクター(=自然治癒力)を発揮させ、適度にお薬を使いながら治癒していけたら良いなと思っています。




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