しいなゆきこ『在宅介護における食事の問題』

以前、在宅介護の悩みを投稿したことがありました。(過去記事はこちら→しいなゆきこ『在宅介護の困りごと』

この投稿の中では、介護者と被介護者にありがちな力関係、暴力や暴言を取り上げました。

その後の様子ですが、義母が意識喪失をする回数は極端に減ってきました。でもまだゼロではありません。 食事は変わらず寝室でベッドに腰掛けて摂っています。間に合わせで使っていた高さの合わないテーブルではなく、食事をしやすいように高さを合わせた机も用意しました。食事の時間は、私も義母に付き添い、会話をしながら食事介助をしています。

そして肝心の義父は食事介助から解放され、ダイニングで一人悠々と誰に邪魔されることなく食事を摂ることが出来て機嫌がすこぶるいいのです。

IMG_6527

「義父のお食事」と「義母のお食事」を別々に用意をするのは手間がかかるけど、家族が気持ちよく過ごせて、笑って一日を終えることができなら、これくらいのことたいしたことではありません。 おまけに、以前より優しく義母に接するようになりました。義父に優しくしてもらえて義母はとっても嬉しそうなんです。

人に優しくするのって、気持ちにゆとりがないとなかなか難しい。カツカツな気持ちのままじゃあ、自分の方が優しくして欲しくなっちゃいますものね。「心に太陽を!」私の大好きな言葉です。私はいつも心に太陽を持っていたい。まわりの人を明るくしたり、温めてあげらるような人でありたいです。

 

今では義父母のお食事をそれぞれのお皿に食べきる量を見栄え良く、そして食欲をそそるように盛り付けています。この辺りのことは、子どものお弁当と考え方が同じで、「食べきる」という経験を積み重ねていくことは食事の満足度につながるように思います。また、高齢になると食事量も減ってくるので、山盛り〜こんもり〜と盛り付けられた食事を見るだけでお腹いっぱいになってしまう人も多いのです。

「あ!美味しそう!」

「うわ〜食べたい!」

「全部食べられた!」

こうした感情をかき立てる食事づくりを心がけています。

IMG_6526

以前、子どもの偏食の記事を書いたことがありますが、子どもだけでなく高齢者においても考え方は同じです。(過去記事はこちら→しいなゆきこ『子どもの偏食について—4つのポイント』

最近食べないなぁ〜と思ったら、4つのポイントをチェック!

  1. 食事内容があっているか?……食事の固さや大きさが咀嚼レベルに合っていなかったり、むせやすくなっていたりなど、意外とこうしたポイントから食事へのハードルが高くなっている場合があります。
  2. 食わず嫌い……年齢を重ねた高齢者の方は食べつけないものには不安を感じます。中には好奇心旺盛な方もいらっしゃいますが。その方の歴史に寄り添い、食べ慣れたものから始めていくと、食事が楽しいものになるかもしれません。
  3. 味……今の高齢者が育った時代は戦前〜戦後まもなく。当時は今のように化学調味料などが多くはありませんでした。素材の味を活かしたシンプルな調理方法を好む場合があります。コテコテに調理をしてしまうよりも、ただ茹でるだけ、ただ蒸すだけ、焼くだけ…が好まれる場合があるのです。
  4. 笑顔の食卓……部屋を明るくしてみる、外の日差しを多く取り入れてみる、暖かい日には窓を開けて外気を入れてみる。誰かと会話をしながら食べてみる。高さの合わないテーブルではなく、姿勢良く食べられるような食卓で食べてみる。ちょっとしたことだけど、それだけで食欲が湧いてきたり、食事の時間が楽しくなったりするものです。また、嚥下力の落ちてくる高齢者にとって、姿勢良く食べることはとても重要。誤嚥を防ぐことにもつながるのです。

 

IMG_6525

在宅介護を通して気づいたことを書き連ねてみました。我が家ではうまくいったこの方法が他の方にも絶対いいというわけではありません。試行錯誤の毎日です。また気づいたことがあったら記事にしてみたいと思います。

今日を丁寧に、そして大切に。

 

“しいなゆきこ『在宅介護における食事の問題』” への2件の返信

コメントを残す