「新型栄養失調」という言葉を聞いたことがありますか。
このご時世に栄養失調なんて、と笑っているそこのあなた。
今、日本では栄養失調、しかも新型栄養失調の人が増えているのです。

昔は栄養失調といえば、ガリガリのもやしっ子、お腹はペコペコ、なんて言われていました。
現代の栄養失調(新型栄養失調)というのは、お腹は満たされていていっぱいですが、命を営む上で必要とされている栄養素が不足しているために体の不調を起こしている状態のことをいいます。なかでも微量栄養素(必要量が微量である為このように呼ばれています)であるビタミンやミネラルの不足が深刻です。
例えば、高齢者の場合、カップ麺やお茶漬けなど簡単に食べれるものだけで食事を済ませていたり、足腰の不具合などから買い物に行けずに食事が偏り、栄養不足になるケースが多いです。
また、女性が自己流の食事制限ダイエットなどが原因で栄養不足になってしまうケース。女性に限らず、食事がファストフードに偏っていたり、同じものばかりを食べているケースも新型栄養失調をもたらす心配があります。
おなかは満たされているのに、ビタミンやミネラルといった特定の栄養素が不足してしまう状態が「新型栄養失調」といわれています。
なぜ、ちゃんと食べているのに、ビタミンやミネラルが不足してしまうのでしょうか。
大きな要因は3つあります。
・摂取不足
・吸収阻害
・大量消費
ひとつずつ解説します。

1.摂取不足
①野菜自体の栄養価の減少:地球環境の汚染、土壌の微生物減少、土壌のミネラル減少、野菜の大量生産などにより、50年前に比べて野菜自体の栄養価が激減しています。例えば、人参のビタミンAは50年前に比べると−81%、キャベツのビタミンCは−50%、ほうれん草の鉄分は−85%と激減しているのです。(参考:日本食品標準成分表)
②精白加工品の増加:白米・白パン・白砂糖・精製塩・精製油などの増加によるもの。精製塩について説明すると、海水にはたくさんのミネラルが含まれているため、海水塩には多種類のミネラルが含まれていますが、精製塩は精製されてミネラルは覗かれてしまい、塩化ナトリウム(Nacl)のみ。精製油について説明すると、昔ながらの圧搾製法であれば元となる種や植物のミネラルが残り、油にミネラルが含まれますが、サラダ油のように安価で大量生産を目的とした商品はミネラルさえも除去してしまいます。それらの調味料を毎日使用していれば本来摂取できるはずのミネラルを摂れず、不足するのが当たり前ですね。
③調理法の変化:皮や芯などを使わない調理法や加工品を使用した調理法、市販の惣菜や弁当などの購入食にはミネラルを除去した材料などが使用されていたり、その調理工程でミネラルを除いてしまう(損失してしまう)ものが多いのです。本来、野菜や種子類は外側の皮に抗酸化作用物質が多く存在します。これは自らを守るための防御策であり、種の寿命を可能な限り守るための植物なりの種の保存本能です。その皮や芯などを捨ててしまう調理法であったり、漬物や煮物など昔ながらの調理法が減少してきていることもミネラル摂取不足の原因のひとつです。
2.吸収阻害
ミネラルの吸収を阻害する食品添加物「合成リン酸塩」は、ハムやソーセージの結着剤やプロセスチーズの乳化剤・pH調整剤・酸味料などに使われ、加工食品の食感や見た目、味を向上させるはたらきがあります。日本では使用されているリン酸塩は20種類以上で、ほとんどの加工食品に使用されていると思っていいかもしれません。食品添加物の一括表示により「イーストフード・膨張剤・pH調整剤・調味料(アミノ酸等)」などの中に含まれてしまっていることが多いので表示だけではわからない場合が多いです。
3.大量消費
ビタミンとミネラルは三大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)を分解するときに補酵素・補因子として働きます。糖質を過剰摂取してしまうと、摂取した糖質を分解するためにビタミン・ミネラルを大量消費しまい、栄養不足となってしまうのです。
新型栄養失調になると、精神不安定、集中力低下、キレる、鬱、無感情、いつも体調不調であるなどの症状があります。
身近にも、心当たりのある人いませんか。

では、新型栄養失調にならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
一番簡単にビタミンやミネラルを摂るためには、食事を手作りすることです。
調理に加工食品(水煮されたもの、冷凍野菜など)を使用していたのなら、それを使わず自宅で水煮にする、野菜は自宅でカットして冷凍保存する、カット野菜を購入しないで自宅で野菜をカットするようにすれば、ビタミンやミネラルの損失は最小限に留められます。
調味料に関しても、白砂糖や精製塩や精製油を使わず、昔ながらの製法で作られたものや、ミネラルの含まれている調味料を選ぶようにします。調味料は毎日使用するものですから、まずここを切り替えてしまうのが手取り早いです。
また、調理法も昔ながらの和食である漬物や煮物を作るようにしたり、お味噌汁に煮干や昆布や鰹節の出汁粉末を入れる。野菜は皮ごと食べられるように無農薬野菜を選び、皮や芯も食べるようにする。
これだけでもずいぶんビタミン、ミネラルの摂取量が変わってきます。
代謝を歯車とするなら、ビタミン・ミネラルは機械油です。しっかりと機械油をさしてあげれば、代謝の歯車はぐるぐると回るでしょう。いつのまにか体調不良も消えているはずです。
体調不良は体のSOSです。体の声に耳を傾けてみましょう。
今日を丁寧に、そして大切に。



いつも本当に勉強になる記事をありがとうございます😊
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こちらこそ(^^)♪ いつも読んでくださりありがとうございます。
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時に、しいな様
私は慢性肝炎の持病を抱えております。
処方された薬は一生飲まねばならず、また月一度は点滴注射をしています。
肝臓に良い食材で、シジミ、ウコン以外のもので何かあれば、お教え頂きたいのです。
すみません。よろしくお願いします m(_ _)m
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お薬と点滴を受けられているとのこと。
症状によっても異なるため、詳しいお身体の状態を確認しておりませんので明言は避けさせていただきますが、アレルギーや禁忌がないようでしたら、タンパク質(魚介類・鶏肉・大豆製品)、オメガ3系の油(EPA・DHA・亜麻仁油)、ビタミン・ミネラル(野菜・果物)を毎日とることをを心がけるといいかなと思います。
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しいな様
ご丁寧にありがとうございます。
アレルギーも無く、他は至って元気なのですが、毎年この季節になりますと倦怠感に苛まれます。
オメガ3系はやはり良いのですね!
誠にありがとうございました m(_ _)m
変な陽気が続いております、しいな様もくれぐれもご自愛ください。
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