しいなゆきこ『和食を楽しむこと、その意味と目的〜土井善晴先生』

昨日はあいにくの雨でしたが、母校で料理研究家である土井善晴先生の公開講座を拝聴してきました。こちらです↓

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料理研究家の土井善晴先生は、NHK「きょうの料理」やテレビ朝日「おかずのクッキング」、TBS[プレバト」など幅広くご活躍中でありながら、【持続可能な家庭料理のスタイル】をご提案なさっています。その著書のひとつに「一汁一菜で良いという提案」があり、私も大好きな一冊です。

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私は「人生を豊かにする栄養士」として、暮らしに関することの情報発信をしたり、ワークショップなど活動をしています。なかでも「家庭料理」については、ひとかたならぬ思いがあります。それは家庭料理が、家族・身体(細胞)・心(精神)を豊かにし、幸せにするからなのです。お店の味でなくて良い、その家庭の味でいい。よそ行きでなくていい。私はそう思っています。ただし、心を込めて、丁寧に、清潔に用意すること。それは食べ物に対する礼儀であり、家族への愛情なのだと私は考えています。そして日々、その通りに実践しています。

そのあたりの考え方が土井先生と同じだなと感じます。

 

なぜ食事をするのでしょうか?

食べたもので体はできています。ですから、私たちは生きるために食事をしているのですが、食事をする理由も栄養摂取のためだけではないと私は思っています。

そして、食事には感受性を育み、想像力を深め、幸せにする力、同時に自ら幸せになる力が秘められていると思います。これこそが家庭料理の大切な意味であり、目的なのです。

◉栄養摂取のため

◉団欒のため=コミュニケーションの場

◉子ども(家族)の居場所をつくる=安心、自信、勇気、責任、愛情

◉想像力を育む=経験や基準(家庭の味)をつくる

生きるためには体に必要な栄養素が必要ですから、そのために食事をするという理由がありますが、それだけではないと思うのです。もし、栄養摂取だけのためならペットフードのように必要成分が配合されたものを食べればそれで済むでしょう。でも、私たちの食事・家庭料理は違いますよね。

団欒のためというのは、家庭料理は家族で食卓を囲み、会話をしますね。—「今日はどんなことがあったの?」「今日はね、こんなことがあったんだよ。」そこにコミュニケーションが生まれます。コミュニケーションは社会性や経験を身につけます。

子ども(家族)の居場所というのは、食卓でこの席はお父さんの席、おばあちゃんの席、〇〇(子ども)の席、というように個人に決められた場所があり、そこは自分の居場所のようなものです。そして、家庭料理を通して安心感や自信、勇気、責任感、愛情を学んでいるのです。近年、「子ども食堂」というように地域の居場所作りのボランティア活動が大変盛んです。それほど「居場所」というものは誰もが求めているのです。そしてその居場所が私たちに与えてくれるものは大きなものなのです。

想像力を育むというのは、家庭料理を通して季節や行事、旬、味など様々な経験を積むことができるということです。そして子どもの頃に染み込んだ家庭の味が基準となって、大人になった時に「これは美味しい」「この店は美味しそう」などと判断ができるのです。

結論…

「家庭料理は人(家族)を幸せにする。」

すごいことだと思いませんか?

毎日、家庭料理を用意しているお母さん(お父さん)は、人(家族)を幸せにしているのです!あなたは人を幸せにする人です。どうか自信を持って欲しいと思います。家庭の食事は毎日の行いであり、命を育む大切なものなのです。

食事は食べることで、その食事にまつわるすべてのことを無意識のうちに、栄養とともに吸収していきます。「すべてのこと」とは、五感にまつわることであったり、美味しいものとは一体どんなものか?命を脅かすものはどんなものなのか?などという無限の経験です。五感は生きる歓びを与えてくれます。

 

最後に。

あっという間の2時間でしたが、土井先生のユーモア溢れるお話を聴きながら、大切なことを再確認をする講義でした。

最後に、先日TV番組の「徹子の部屋」のなかで黒柳徹子さんにお味噌汁を作って差し上げた企画と同じように、目の前でお味噌汁作りを披露してくださいました。

私も味噌汁(味噌)の良さを広める活動をしているので、土井先生のお味噌汁作りをとても興味深く拝見しました。

会場内は撮影禁止でしたので写真は一切ないのですが、いただいた資料のプロフィールだけ↓

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今日を丁寧に、そして大切に。

 

 

 

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